インド人は三食カレーを食べるか

インド在住。現地での生活や食べ物の話等々。日本人ですが毎日何かしらカレーを食べてます。

西インドのパン食文化

time 2017/02/24

西インドのパン食文化

デリーからムンバイに引っ越してきて3か月。以前「インドは各州がそれぞれ独立した国のようだ」といった話を知人から聞いたことがありますが、実際に暮らしてみて、地域ごとの気質や文化の違いを肌で感じる毎日です。
食文化もその違いの一つ。ムンバイを筆頭に、マハーラーシュトラの人(特に若い層)は北インドの人に比べて、パンをよく食べます。本当かどうかはあやしいですが、友達曰く「ムンバイの人はせっかちで忙しいから、パンは手っ取り早く食事を済ますのにいいんだよ」との事。
確かに、デリーでよく見かけたモモ(ネパール風餃子)屋やターリーの店をあまり見かけない代わりに、ムンバイの屋台は総菜パンやサンドイッチ屋などを取り扱う店が多い印象です。

というわけで、今日はムンバイのパン食文化について紹介したいと思います。

1.VADA PAV(ワダ パウ)

ムンバイの総菜パンの代名詞。インド人に「ムンバイで有名な料理は?」と聞くと、まず候補に挙がるのがこれ。
マッシュポテトをまんまるに揚げたイモフライを、割いたバンズに挟んだシンプルな料理です。だいたい15~20ルピーくらい。
誤解を恐れずに言えば、味は「インド風カレーコロッケパン」です。写真のはターネー駅そばの有名店「Kunj Vihar」で購入。バンズが手作りらしく、ほのかにあたたかいフワフワの食感が、カリカリに挙がったイモフライによく合います。昼時には、街角で立ったままワダパウをほおばるサラリーマンや学生をよく目にします。

2.SAMOSA PAV(サモサ パウ) 

ワダパウのイモフライをサモサに変えたバージョン。金額は、ワダパウと同じか数ルピーほど高いくらいの値段設定です。
サモサだけだとおやつですが、パンでボリューム感が増しているので、軽めのランチに重宝しています。ただ、ワダパウにしてもサモサパウにしても、油+炭水化物祭りなので、摂取カロリーはかなり高めです。

3.PAV BHAJI(パウ バジ)

ムンバイでは、米やチャパティの代わりに、パンをカレーに付けて食べる不思議な定食があり、パウバジもその一種です。
パウバジのカレーは最後にバターを入れることもあって、野菜カレーにしてはコッテリ。レモンの酸味とよく合います。30~50ルピー。

4.MISAL PAV(ミサル パウ)

個人的に1番のお気に入り。刻んだ玉ねぎやトマトに、揚げた麺のスナックと豆カレーがかかっています。30~50ルピー。
パン+カレー+揚げ麺という、日本ではなかなか無い組み合わせですが、食感が楽しく慣れてくるとクセになります。

これは同僚の先生宅でごちそうになった家庭料理バージョン。野菜がたっぷり入った優しい味で、店のものよりさっぱりしていて大変おいしかったです。

5.サンドイッチ

インドでも、チキンや野菜が入った普通のサンドイッチが食べられますが、露店でよく見かけるのが「ホットサンド」。野菜のサンドイッチを鉄でできた金型に入れて焼きます。食べ方がインドならではで、下のパンが見えなくなるほどのチリソースや緑のチャトニ、チーズ等をたっぷりかけるため、食べるときにかなり手が汚れるのが難点。

中身はビートルート、玉ねぎ、トマト、キュウリ等。野菜がたっぷり入っています。ビートルートの赤色のせいで、見た目はずいぶんショッキングですが、味の方はあまりパンチが無く、全体的にぼんやりとした印象。
正直に言うと、サンドイッチは日本の方が美味しいと思います。40~60ルピー。

6.MANCHURIAN PAV(中華風総菜パン)

こちらは変わり種。「Manchurian」とは「満州風」を意味しています。中華料理はインドでも広く受け入れられていて、こういった独自の進化を遂げたインド中華は、街中のいたるところで目にすることができます。

大きめのコッペパンの中に、刻んだ野菜やカッテージチーズを辛いソースで炒めた具が入っています。20~40ルピー。このパンは、職場近くの名もなきフードスタンドで購入。安くておいしく、お腹も膨れるのでちょくちょく買ってます。

以上、ムンバイでよく見かけるパンを、数点紹介してみました。
ちなみに今回紹介したのは、すべてベジタリアンフードです。ムンバイはノンベジ文化に比較的寛容な街ですが、それでも街角で買えるような軽食は、基本的にベジタリアン向けのものが多く、肉や卵入りはそんなに見かけません。日本でよく見るような肉入りのカレーパンはありませんが、その分バリエーションは豊富なので、いろいろ食べ歩いてみるのも楽しいかと思います。

そんなわけで、ムンバイを含むマハーラーシュトラにお越しの際は、是非是非一度お試しください。

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